ケディラだけじゃない!ハットトリック経験のある意外なボランチ5人

先週末に行われたセリエAの第9節ユヴェントス対ウディネーゼ戦。

この試合ではサミ・ケディラがハットトリックの活躍を見せ、ユヴェントスが逆転勝利に成功した。

ケディラの本職はセントラルミッドフィールダーだが、どちらかと言えばディフェンス面での印象が強い。

もちろん攻守の両面でチームを支える選手ではあるが、得点力が高い印象はあまりない。それだけに、今回のハットトリックはやや驚きをもって伝えられた。

そこで今回は、意外にもハットトリックを達成したことのあるボランチを編集部Sの独断で5人紹介する。

1. 阿部 勇樹

ハットトリック達成時

日時:2006年10月14日
試合:2006 J1 第27節 鹿島アントラーズ 0-4 ジェフユナイテッド千葉
得点:3得点(9分、21分、51分)

アジア王者に王手をかけている浦和レッズのキャプテン、阿部勇樹。浦和ではアンカーポジションでプレーすることが多く、最終ラインから攻撃を組み立てることもある。

そんな阿部は決して得点力の高い選手ではないが、ジェフユナイテッド千葉に在籍していた2006シーズンのJ1第27節鹿島アントラーズ戦でハットトリックを記録している。

この頃の阿部はゴールを量産しており、2005シーズンには12得点、2006シーズンには11得点をマークした。

なお10月27日現在、J1でハットトリックを達成した選手は224人いるという。

2. ヤヤ・トゥレ

ハットトリック達成時

日時:2014年3月22日
試合:2013-14 プレミアリーグ 第31節 マンチェスター・シティ 5-0 フラム
得点:3得点(26分、54分、65分)

ヤヤ・トゥレは守備的ミッドフィールダーながらボールを持ち運ぶことができ、シュートの技術も高い。

これまでにも二桁得点をマークするなど得点力を備えるMFだが、そのプレースタイル故ハットトリックには縁がないように思える。

しかし、2013-14シーズンのプレミアリーグではフラム戦で3得点をマーク。うち2得点はPKであったが、チームの大勝に大きく貢献している。

なおヤヤ・トゥレはこのシーズン、プレミアリーグでキャリアハイとなる20ゴールを記録し、得点ランキングでも3位に入った。

3. 田口 泰士

ハットトリック達成時

日時:2017年8月6日
試合:2017 J2 第26節 名古屋グランパス 7-4 愛媛FC
得点:3得点(18分、48分、90+6分)

ドラガン・ストイコヴィッチ監督から、「名古屋のチャビ」と呼ばれた田口泰士。これまでは1シーズンで2ゴールをあげるのがやっとだったのだが、今季はJ2でここまで8ゴールを記録している。

そんな田口は今シーズンのJ2第26節で、プロキャリア初となるハットトリックを達成。無回転気味のフリーキックで1点目をマークすると、その後はヘディング、左足でそれぞれゴール。

プロ初ハットトリックがいわゆる「パーフェクト・ハットトリック」という、非常に珍しい経歴を持つことになった。

4. セイドゥ・ケイタ

ハットトリック達成時

日時:2009年10月25日
試合:2009-10 ラ・リーガ 第8節 バルセロナ 6-1 レアル・サラゴサ
得点:3得点(24分、41分、86分)

ピッチを幅広くカバーする運動量を持ち味としながらも、果敢なチェックからの攻撃参加も得意としたセイドゥ・ケイタ。左足のシュートも強烈で、ミドルシュートも得意としている。

そんなケイタはバルセロナ時代の2009-10シーズン、レアル・サラゴサ戦でハットトリックを記録。うち2得点はヘディングで、見事チームは勝利し結果的にはリーグタイトルも獲得した。

5. 稲本 潤一

ハットトリック達成時

日時:2002年8月27日
試合:2002-03 UEFAインター・トトカップ 決勝 2ndレグ フラム 3-1 ボローニャ
得点:3得点

海外でハットトリックを経験した日本人ボランチといえば、やはり稲本潤一!

2002年のワールドカップでブレイクした稲本は大会終了後にフラムへと渡り、加入から1ヶ月後に行われたUEFAインター・トトカップの決勝でボローニャと対戦。

クレイヴン・コテージでの2ndレグで3ゴールをあげ、欧州主要クラブで初めてハットトリックを達成した日本人となった。

ちなみに稲本は日本代表で82試合に出場しているが、ゴール数はわずかに「5」。うち2得点がワールドカップでのものであるから驚きだ。

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