横浜・小学生死傷事故1年 通学路で警察官が見守り活動

 横浜市港南区で昨年10月、集団登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み、男児1人が死亡、小学生4人を含む7人が重軽傷を負った事故から28日で1年になるのを受け、港南署は26、27の両日、管内の同区にある21の市立小学校の通学路で子どもたちの見守り活動を実施した。

 「車が来ていますよ、気を付けて」「道の端に寄ってください」。亡くなった男児が通っていた市立桜岡小学校の通学路では通勤の会社員に交じって集団登校する同校の児童に対して、署員らが声を掛けた。子どもたちは呼び掛けにあいさつで応じながら、1列になって学校を目指した。

 現場付近の同区大久保2丁目の交差点では、交通取り締まりも実施。事故後には通行量を抑える交通規制が敷かれており、規制を守らないドライバーを取り締まった。7件で交通反則切符を交付したという。

 同署の署長は「悲惨な事故を二度と起こさないため、取り締まりだけでなく、地域住民と共に見守り活動などを継続していきたい」と話した。

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