仮想通貨仲介と偽って詐欺 神奈川県警、5容疑者を送検

 仮想通貨の売買仲介会社と偽って現金をだまし取ったとして、県警特殊詐欺対策室と伊勢佐木署は27日までに、詐欺の疑いで、いずれも無職の男(29)=東京都目黒区=ら5容疑者を再逮捕、送検した。

 再逮捕容疑は、共謀し8月25日ごろから9月26日ごろにかけて、埼玉県川越市の70代の無職女性宅に「仮想通貨『リップル』などの売買を仲介している。確実に値上がる」などと複数回電話し、9月6日から26日にかけて、女性宅で4回にわたり現金計700万円をだまし取った、としている。県警は5人の認否を明らかにしていない。

 県警は、5人が無差別に個人宅へ電話をかけて仮想通貨のもうけ話をかたり、好感触だった家庭にパンフレットなどを送付し信用を得ていたとみている。

 県警は今月4日、別事件の関係先として東京都港区のビル一室を家宅捜索。室内にいた5人を別の詐欺容疑で逮捕し、関東在住者約4万人分の名簿などを押収した。

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