ラツィオのウルトラスと反ユダヤ主義。その後

水曜日に行われたセリエAの各試合前に、同リーグが反ユダヤ主義に反対する姿勢を表明しました。それ対する反発がいくつかのスタジアムで起きたようです。

水曜日に行われたセリエA第10節。先日起きた、ラツィオのウルトラスによる反ユダヤ主義行為を受けて、同リーグは各試合のキックオフの前に『アンネの日記』の一節を読み上げ、ホロコーストの被害者に黙とうをささげました。

ファシストの歌を歌ったラツィオ、ピッチに背を向けたユヴェントス

ラツィオのウルトラスと反ユダヤ主義

事の発端は先日書いた通りで、ラツィオのウルトラスがアンネ・フランクがローマのユニフォームを着ているように加工したステッカーを、反ユダヤ主義的言葉とともにスタジアムに張り付けたことにあります。

しかしそのラツィオのウルトラスは、この黙とうの際にファシストの歌を歌い、ファシスト式の敬礼をしました。

残念なことに、ラツィオのウルトラスだけがこうした行為をしたわけではありませんでした。ユヴェントスの一部のファンはピッチに背を向けて黙とうせずに、イタリア国歌をうたい、ローマvsクロトーネの試合では一部のファンが、応援するクラブのチャントをしていました。

こうした、フットボールには本質的には関係のないことが、フットボールの価値を落としてしまうことが残念でなりません。

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