ダルビッシュ乱調もマエケンが火消し、アストロズ打線の勢い止める
ドジャースの前田健太投手が27日(日本時間28日)、敵地で行われたアストロズとのワールドシリーズ(WS)第3戦でまたも好救援を見せた。先発ダルビッシュが2回2死で4失点とKO。ここでスクランブル登板となった前田は以降、2回2/3を無失点に抑えてマウンドを降りた。これで7試合(9回)連続で無失点、依然、防御率0.00と輝きを放っており、ドジャースファンからもツイッター上で称賛の声が相次いでいる。
まさに緊急登板だった。初回先頭のスプリンガーに二塁打を浴びながら無失点で切り抜けたダルビッシュが2回、先頭のグリエルに先制ソロを被弾。そこから大きく崩れて4失点し、降板となった。なお2回2死二、三塁の大ピンチで、前田に出番が回ってきた。
ここで29歳右腕は圧巻の投球を披露。強打者コレアをわずか2球で右飛に仕留めると3回も続投。グリエル、レディックを2者連続で三飛に打ち取ると、ギャティスには自身今プレーオフ初の四球を与えたが、ゴンザレスを一ゴロに仕留めた。
さらに4回は先頭マキャンに三塁手の頭上をフワリと越える安打を許したものの、スプリンガー、ブレグマンと2者連続空振り三振に仕留め、最後はMVP候補のアルトゥーベを遊ゴロに打ち取った。5回も続投した前田は、先頭コレアを遊ゴロに仕留めたところで、42球(28ストライク)でお役御免に。マウンドを3番手の左腕ワトソンに託した。
「彼のエナジーを愛してる」「信じられない仕事」
アストロズ打線の流れを止めた投球に、ドジャースファンも称賛。ツイッター上で賛辞が贈られた。
「何てピッチングなんだ、ケンタ・マエダ・序盤の炎上を食い止める信じられない仕事をした。LAに勝機を残す力強いイニングにしてくれた」
「ドジャースはなんとも体たらくだ。しかし、我が神様、ケンタ・マエダはブルペンからワンダフルな仕事をしてくれた」
「ケンタ・マエダはすべての人に実力を見せつけた。ブラボー、マエダ。彼のエナジーを愛している」
「ケンタ・マエダこそが(ヒューストンまで)飛行機に乗って第3戦にやってきた唯一の男のようだ」
「この試合のここまでの唯一の光明はケンタ・マエダだ。それ以外の選手はさっぱりのようだ」
「愛してるよ、ケンタ・マエダ! ブルペンから出てきていきなり活躍した」
「ケンタ・マエダをいくら愛しても十分じゃない。この男は100点だ」
2回2/3を1安打1四球2奪三振無失点と好救援を見せた前田はポストシーズンでドジャースファンの心をガッチリとつかんでいる。
(Full-Count編集部)