支援が結んだ三陸との友情 NPO瀬谷丸が復興イベント

 これからも三陸に元気を−。東日本大震災の復興支援イベントが28日、横浜市瀬谷区で開かれた。岩手県大槌町の漁師に贈った漁船「瀬谷丸」で水揚げされた海の幸が振る舞われ、参加者は支援の継続に気持ちを新たにした。

 漁船の寄贈をきっかけに今も支援を続けるNPO法人「瀬谷丸」が主催。当時、募金活動に奔走した地元商店街などと共同で企画した。相鉄線三ツ境駅前の会場にサケのつみれ汁や肉厚のホタテ、大粒のカキなどがずらりと並び、大勢の家族連れらでにぎわった。

 新おおつち漁業協同組合の平野榮紀組合長(63)は「震災から6年7カ月が過ぎた今も交流が続き感謝」と話し、大槌での瀬谷丸水揚げ見学ツアーの開催に期待。瀬谷丸理事長の露木晴雄さん(37)は「これからもまちのみんなと大槌町の仲間で友情を深めていきたい」と話し、第2の瀬谷丸寄贈に意欲を示した。

© 株式会社神奈川新聞社