全国大会目指し技能競う アビリンピックが相模原で開催

 障害者が訓練校や職場で培った職業技能を競うアビリンピック神奈川2017(第15回県障害者技能競技大会)が28日、相模原市南区桜台の神奈川障害者職業能力開発校で行われた。26日に先行開催した分を含めて、ビルクリーニングや縫製、パソコンデータ入力など12の競技種目で110人が出場。出身校の仲間や家族、障害者雇用を検討する企業の関係者らが見守る中、ゼッケンをつけた選手たちは真剣に課題に取り組んだ。

 選手は15歳以上で、多くは10代、20代。競技会場は種目ごとに教室や体育館、ホールが割り当てられた。「喫茶サービス」競技では、模擬喫茶店で灰皿を要求する客に「すみませんが禁煙です」と応じるなど接客技能が審査された。

 例年土曜開催だが、今年初めて企業の採用担当者が訪れやすい平日の26日に、機械製図の作成を行う「機械CAD」競技を実施。8社16人が来場した。

 アビリンピックは、アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた言葉。職業能力向上と障害者の雇用促進を図る目的で、高齢・障害・求職者雇用支援機構神奈川支部と県が主催。各競技の優勝者は来年の全国大会選手に推薦される。

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