東京五輪あと千日でトークも熱く 金メダリスト伊調馨選手やパラリンピアンが辻堂で

 2020年の東京五輪まで残り千日となった28日、JR辻堂駅前のテラスモール湘南(藤沢市辻堂神台)で記念イベントが行われた。レスリング女子で五輪初の4連覇を成し遂げた伊調馨さんら、オリンピアンやパラリンピアンを迎えたトークショーなどが開かれた。

 トークショーにはこのほか、バレーボール男子日本代表として北京大会に出場し、現在はビーチバレーに転向した石島雄介さん、元日本代表で車いすバスケットボールの普及に努める三宅克己さん、リオデジャネイロ大会の自転車女子視覚障害クラスで銀メダルに輝いた鹿沼由理恵さんが登壇。セーリング競技の開催が決まっている藤沢市の鈴木恒夫市長と黒岩祐治知事が「スポーツを楽しんでいく契機にしたい。1964年の感動を再び一緒に味わいまちづくりに生かそう」とあいさつした。

 鹿沼さんと三宅さんが「地元の人の応援が勇気とパワーになる」「その国の言葉で一言でも声を掛ければ、とても喜んでくれるはず」などこれまでの経験を披露。石島さんは「ビーチバレーは競技だけでなく、観客と一体となったイベントでも盛り上がるのでぜひ見てほしい」とPRすれば、伊調さんも「(スポーツを)する、見る、支えるで一人一人が力を合わせ(東京大会を)大成功に導きましょう」と呼び掛けた。

 会場では470級のヨットなどが展示されたほか、ボルダリングやボッチャ、車いすバスケなどが体験できるコーナーが設けられ、子どもたちが熱心に挑む姿も。市内在住でいずれも小学校5年という西川大智君(10)と友人の大河原実夢君(11)は「オリンピックがすごく楽しみ。ボッチャはボールが思ったより重く難しかったが、またやってみたい。車いすバスケにも挑戦したい」と口をそろえた。

© 株式会社神奈川新聞社