【私鉄に乗ろう 24】神戸電鉄 三田線 公園都市線 有馬線 粟生線 その5

粟生線 鈴蘭台駅〜粟生駅間29.2km

粟生線の年間輸送人員は1992年(平成4年)の1420万人をピークに減少が続いています。2015年(平成27年)にはピーク時の45%、半分以下の646万人にまで減ってしまいました。元々が山岳路線で急勾配・急カーブが多く運行コストも多くかかります。その為に2008年1年間で12.7億円の赤字を計上。再生計画で国、兵庫県、神戸市、三木市、小野市から補助金を受け辛うじて維持してきました。沿線自治体との協議など多岐に渡る施策が検討されていますが、要は輸送人員が増えないことにはどうにもならない問題の様です。

鈴蘭台駅のホーム粟生側からの眺め。左に単線で上がってゆくのが粟生線です。

時間があるのでホームから神戸電鉄の車両を撮っています。新開地行3000系。

粟生線西鈴蘭台駅行1500系電車。1991年(平成3年)製。3両固定編成で専ら粟生線で運行されています。

西鈴蘭台駅行が粟生線のカーブを登ってゆきます。

1150系電車、1977年(昭和52年)製造の1151編成が回送で入線しました。

新開地行2000系電車。3両編成の2001編成、1991年(平成3年)製造。2M1Tの編成。

ようやく出発。神戸電鉄6000系電車の4両編成で粟生に向かいます。2010年(平成22年)に製造された6003編成です。

鈴蘭台西口駅が50‰の急勾配トンネルの向こうに見えました。ホーム手前部分はカナリの勾配があります。

単式ホーム1面1線。

トンネル側には50‰の勾配票があります。

西鈴蘭台駅に向けてカーブしながら急勾配を下りてゆきます。

西鈴蘭台駅。1970年(昭和45年)に開業した比較的新しい駅です。鈴蘭台駅のホームで見送った西鈴蘭台行が新開地行準急になっていました。

相対式ホーム2面2線です。3番ホーム?

かつては3面4線の駅だったのですね。1・2番線は廃止されたので下りは3番線。

西鈴蘭台駅から次の藍那駅までは複線区間です。

藍那駅。相対式ホーム2面2線。

急速に人の気配がなくなって深閑としています。

ホームから見えました。左と中央は神社の様ですが、右の塔状のものは墓でしょうか?

と急激に人の気配が少なくなりつつありますが、【私鉄に乗ろう 24】神戸電鉄 三田線 公園都市線 有馬線 粟生線 その6 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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