“平日15分でいただきます!”をかなえる晩ごはんレシピ⑦

生鮭とたまねぎの味噌煮込み蒸し

 “平日15分でいただきます”の第7回、水曜日のレシピの主菜はお魚です。火曜日レシピの主菜、鶏肉のスパイスロールをリメイクしてサラダにするなど、アイデア満載の3品を、料理研究家の小田真規子先生に聞きました。(材料:2人分)

≪“カミワザ”で、魚調理がふっくらおいしく!≫

 焦げたり火を通し過ぎ硬くなったりして、魚料理が苦手とお悩みの声をよく耳にします。そんな悩みも、フェルトタイプのクッキングペーパーとジッパー式保存バッグが解決してくれます!

 まずは保存法。魚臭さの原因となるドリップをクッキングペーパーでしっかりふき取り、保存バッグへ。その際、調味料と一緒に入れるのが、“油”。保存バッグは油を入れるとぴったりくっつく性質があり、オイルマリネすることで袋の中の空気が抜け、中に入れた素材の新鮮さや冷凍焼けを防ぐことができます。

 焼くときには、ぬらしたクッキングペーパーをかけることで、水分を与えながら加熱できるため、ふっくらおいしく焼き上がりますよ。

<水曜日のメニュー>

§生鮭とたまねぎの味噌煮込み蒸し  

§かぼちゃとチキンの胡麻和えサラダ

§パプリカの甘酢

※このメニューで、1人当たり225gの野菜が摂れます

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<生鮭とたまねぎの味噌煮込み蒸し>

 鮭を焼くときにたまねぎを下に敷くことで、しっかり火が通って甘さが引き立ち、鮭への火の通り過ぎも防ぎます。ぬらしたフェルトタイプのクッキングペーパーでじっくり蒸し焼きにするので、お互いの旨みがしみ込んだごはんにもお酒にも合う一品です。

(材料)

生鮭の味噌マリネ:2切れ(冷凍の場合は解凍して使用) ☆

たまねぎ:1個(150g) ☆

バター:10g   

水:1/4カップ

あれば万能ねぎの小口切り:適宜

☆マークは、週末下ごしらえした食材です。下ごしらえについては、連載の3回目4回目を見てください。

(作り方)

① たまねぎは1cmの輪切りにし、フライパン(直径26cm)に並べる。

② バターを散らし、生鮭の味噌マリネを汁ごとのせる。

③ フェルトタイプのクッキングペーパーを載せ、水を回しかけてふたをする。強火で煮立ったら弱火にし10分蒸す。

④ 器に盛り、あれば万能ねぎをちらす。

<かぼちゃとチキンの胡麻和えサラダ>

 先週、紹介した火曜日レシピの主菜「鶏肉のスパイスロール」をサラダにリメイク。かぼちゃは電子レンジで加熱してから保存バッグに入れているので、材料を切って合わせるだけで、ごちそうサラダに変身します。

(材料)

かぼちゃ: 150g(下ごしらえした1/2量)  ☆

A 刻みゴマ:大さじ2

  鶏肉のスパイスロール:1/4本分    ☆

マヨネーズ:大さじ3  

塩・胡椒:少々 

あれば万能ねぎの小口切り:適宜

(作り方)

① 鶏肉のスパイスロールは、かぼちゃと同じくらいの角切りにする。

② かぼちゃにA・①・塩・胡椒を混ぜる。

③ 器に盛り、あれば万能ねぎをちらす。

<パプリカの甘酢>

 パプリカは冷凍保存することで繊維が壊れ、味がしみ込みやすくなります。調味料と混ぜて電子レンジで短時間加熱するだけで、味がなじんでくれておいしくいただけます。

(材料)

パプリカ: 1個(下ごしらえした1/2量) ☆       

A 酢:大さじ2 

  砂糖:大さじ1                                 

塩:小さじ1/2 

ごま油:小さじ1/2  

(作り方)

① 直径20cmの耐熱ボウルにパプリカ・Aを入れひと混ぜする。

② ラップをせずに、電子レンジ(600W)で2分加熱する。

水曜日の晩ご飯が完成!

 食材に密着してくれて、少しの調味料で味がなじむジッパー式保存バッグ。保存の時間も調理時間にしてくれる頼もしい存在です。フェルトタイプのクッキングペーパーを使った“カミワザ”蒸し焼き調理とともに、覚えておいていろいろ応用してみてくださいね。

 次回は木曜日の15分レシピをご紹介。15分でおいしいカレーが食べられる方法を教えます。お楽しみに!

小田真規子先生

 料理研究家・栄養士。健康に配慮した、作りやすくておいしい料理に定評がある。料理の基本や、つくりおきおかずのレシピの他、ダイエット中でも食べられる本格的なお菓子の提案も人気。

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