歴代平和大使集まりトーク

 核廃絶を求める署名を国連に届けている歴代の「高校生平和大使」4人によるリレートーク「高校生平和大使が抱く思い」が29日、長崎市平野町の長崎原爆資料館であり、それぞれの活動内容や平和大使経験後の歩みについて語った。

 県保険医協会(本田孝也会長)の会員でつくる「若手医師・歯科医師の会」が企画。第9代平和大使の大川史織さん(29)=東京在住=、第18代の内野璃奈さん(19)=長崎大1年=、第20代の溝上大喜さん(17)=長崎北陽台高2年=と溝口祥帆(さちほ)さん(16)=長崎東高2年=の4人が登壇した。

 約70人が来場。大川さんは、大学時代に都内で被爆ピアノを使ったコンサートを開いたり、大学卒業後、米仏の核実験による被害を受けた太平洋のマーシャル諸島で暮らした経験などを紹介した。内野さんは大学生になり高校時代より平和について考える機会が減ったとしながらも「今できることは何か考えたい」と強調。「将来は核軍縮に関わる仕事をしたい」と明かした。

 溝上さんと溝口さんは、今年8月に国連欧州本部を訪問した際の感想などを2人で報告。4人に本田会長ら3人を交えたフリーディスカッションもあり、核兵器禁止条約などについて意見を交わした。

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