見る角度で色が変わるメタリック顔料「クロマシャイン」、東洋アルミが車向け拡販

 東洋アルミニウム(本社・大阪市中央区、社長・山本博氏)は26日、兵庫県神戸市中央区のポートアイランド北公園で干渉色金属フレーク顔料「クロマシャイン(CromaShine)」を塗装した車2台を使ってプロモーション用撮影会を行った。

 クロマシャインは東洋アルミの独自製品。アルミニウムフレークを基材にし、フレーク表層にシリカ層を被覆、さらに金属粒子をメッキした新タイプのメタリック顔料。メッキ層からの反射光とアルミニウムフレークからの反射光の光路差で、強い干渉色が得られる。

 民間向け「クロマシャインカー」第1号は、フリーアナウンサー・酒井連子さんの愛車・トヨタのTANK。見る角度によってターコイズグリーン、もしくはライトブルーに色が変化して見える。車体の側面と背面にはCHROMASHINEのロゴと同社HPへのQRコードがデザインされている。

 第2号は、2週間前に納車されたばかりで、ピンクゴールド塗装のダイハツ・ミライース。秋空の下、ピンクとゴールドの色調が鮮やかだった。

 東洋アルミニウムHPのトップ画面には、「クロマシャインカー走行中!」のバナーがあり、クロマシャインについて動画や写真で分かりやすく解説している。

 「クロマシャインはこれまで化粧品を中心に展開してきたが、今後はボリュームゾーンである自動車向けを強化したい。2020年をめどに自動車でのクロマシャインの本格採用を目指す」(同社)。

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