11月に行われる国際親善試合に向け、25名の日本代表メンバーを発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督。
会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継された。
【関連記事】日本代表メンバー発表、森岡亮太が3年ぶりに復帰(17/10/31)
今回は、その代表メンバー発表会見の全文をお届け。
長文になるため「その1」、「その2」、「その3」の三記事に分けてお伝えする。
※できる限り口語のまま掲載
ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表 監督)
「中盤。少しまだ考える余地があるところと、そして新しい選手をこれから発表します。
守備的ミッドフィールダー:
長谷部 誠(フランクフルト/GER)
遠藤 航(浦和レッズ)
山口 蛍(セレッソ大阪)
井手口 陽介(ガンバ大阪)
こちらは守備的ミッドフィールダーですね。長谷部は戻ってきました。
それから遠藤。浦和では右サイドバックをやっていますけど、私は中盤で。少しデュエルでアグレッシブさをもたらしたいですから、彼が必要です。
彼もまだ若いですから、これから伸びていくと思います。浦和では本当に良い試合をしてくれて、それからパフォーマンス、フィジカルもかなり上がってきていますよね。
ホタルはパフォーマンス良くやっています。そして井手口は最近疲労が見えますけども、ただ能力がありますからこれから使い続けていきたいですね。そして伸びていくと思います」
攻撃的ミッドフィールダー:
倉田 秋(ガンバ大阪)
長澤 和輝(浦和レッズ)
森岡 亮太(ワースラント=ベフェレン/BEL)
「倉田。前回2点取ったし、信頼して続けています。
それから新しい2選手ですね。まず長澤からいきましょう。
ここ4、5試合。それより前は見てなかったです。アジアチャンピオンズリーグでの出来で本当に良いと思いました。
守備も攻撃も、本当に運動量豊富な選手ですね。守備の役割もしっかりこなしつつ、攻撃でも何かをもたらせるという数少ない選手ですね。
ギリギリまで見続けて、そして合宿でも様子を見ていきたいなと。今のところ良い試合をしてますよね。
私は、ある程度パフォーマンス良く連続して試合をし続けてくれれば選びます。そしてあとは彼がチャンスを掴むだけ。A代表定着するかどうかはまだ分かりません。本当に彼次第です」
「それから森岡亮太。ベルギーで今年からやってますけども。
長い間彼は知ってましたけども、そこまで私を興味深く惹きつけたわけではなかった。
ベルギーに行ってからですね、気になり始めたのは。パフォーマンスが徐々に徐々に上がってきて、私の興味を惹きつけました。
そして、ベルギーという国では彼の話をかなりやってますよね。かなりポジティブな話が出てきています。
そしてパフォーマンスはもちろんのこと最後のパス、それから得点。オフェンス面について評価できると思います。6得点6アシストですよね。
私のアシスタントに向こうに1週間滞在してもらって、向こうの監督とトレーニング状況を見てきてもらいました。みんな彼のパフォーマンスは嬉しいと言ってます。
もちろん伸ばすべきところもあって、特に守備面ですよね。デュエルのところですね。伸ばさなければいけないと思います。
彼とも何度かそういう話はしてるんですけども。合宿でもしっかり話をしていきたいと思います。
現代フットボールでは、特に全員が攻撃も守備もやらないといけない。
もちろんサイドアタッカーの人がサイドバックと同じような点の取り方はしないですけど、でもみんなで攻撃して守備をしなければいけない」
「私が就任してから得点者が何人いるかっていうのを数えたんですけど、22人くらいですかね。
これも結構な人数が得点を取っていると。おそらく、守備陣も攻撃陣も得点を取っているというメンバー構成になってましたね。
ブラジルという国でも、例えば昔はFWは攻撃だけで良かったという考えでしたね。私の世代のブラジルという国も、攻撃しか考えなかった選手が多い。ただ、根本的に彼らは変えてきました。
ネイマールでさえ、ジェズスでさえ、他の攻撃陣でさえ、本当に守備に戻ってきてプレッシャーをかけにいきますからね。
それが現代フットボールということですね。特に日本はそれをやらないといけない。
特に中盤でボールを奪うというところを伸ばしていかないといけないですよね。だから、まだ何人かの選手にも高い要求をしています。
出来るだけ良いソリューションがあるように私も探していきます。誰が本大会に行くのか、今のところ私でさえ分からない。出来るだけ多くの人数をトライしていきたいですね。
そして一番パフォーマンスの高い選手を最後に選びたい。長澤、森岡がこの合宿でどういう動きをしてくれるか本当に楽しみですね」
※その3へ続く