「ハマの大魔神」が始球式 ワンバン投球に「独特の緊張感」

 「ハマの大魔神」が横浜スタジアムに帰ってきた。横浜(現横浜DeNA)OBで、2014年に野球殿堂入りした佐々木主浩さん(49)が31日、日本シリーズ第3戦の始球式を行った。

 横浜が38年ぶりの日本一に輝いた1998年シーズンは、51試合で45セーブ、防御率0・64の圧倒的な成績でチームをけん引した佐々木さん。現役時代は落差の大きなフォークボールで打者を手玉に取ったが、この日は「久しぶりのマウンドでホームベースが少し遠く感じた」。右腕から投じた直球はワンバウンドでキャッチャーミットに収まった。

 98年と同様の熱気に包まれた球場の大歓声を気持ちよく浴びた佐々木さんは「19年ぶりに立った日本シリーズという舞台は、普段と違う独特の緊張感があった。ベイスターズの選手は自分たちらしい試合をしてほしい」と後輩たちの巻き返しを期待した。

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