3選果たした松尾・鎌倉市長が初登庁 「成果を出すことにこだわりたい」

 鎌倉市長選で3選を果たした松尾崇市長(44)が1日、3期目を迎え初登庁した。松尾市長は「12年間市長を任せてもらうことになった。成果を出すことにこだわりたい」と力を込めた。

 午前9時すぎ、職員や市民らに出迎えられ、正面玄関で花束を受け取った。

 就任式のあいさつでは、2期目に職員の不祥事が相次いだことに触れ、組織や風土の改革に注力するとした。「全職員が自分ごとと捉え、市民を家族のように思って喜びや苦しみを共有できる職員になろう」と約120人の幹部を鼓舞した。

 先月19日には市民課の釣り銭3万5千円が紛失したことが新たに発覚。盗難の疑いもあるとみて県警に被害届を提出した。3期目スタートの出はなをくじかれた格好だが、松尾市長は「あってはならないことで重く受け止めている。原因究明に努める」と語り、コンプライアンス(法令順守)の推進を強調した。

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