「時代のにおい感じて」 加藤登紀子、ほろ酔いライブをCD集に 12月には横浜で公演も

 歌手の加藤登紀子(73)が1日、東京・新宿で年末恒例の「ほろ酔いコンサート」の音源をまとめたCD集「超録! 加藤登紀子ほろ酔いコンサート−20世紀編」の発売を記念して会見を開いた。ヒット曲を集めたベスト盤ではなく、思い入れのある年のコンサート音源を収めた5枚組について、「時代のにおいを感じてほしい」とアピールした。

 「ほろ酔いコンサート」は、来場者にたる酒を振る舞い、加藤自身も日本酒を飲みながら歌うスタイルで、1971年に日劇ミュージックホール(84年に閉場)でスタート。ことしは18日の沖縄・ミュージックタウン音市場から、12月1日の神奈川県立音楽堂、12月27〜29日の東京・よみうりホールまで11公演を行う。

 5枚組のCDには、出産を経て歌手活動を再開した73年の大みそかに観客と車座になって歌った「知床旅情」や、代表曲「百万本のバラ」が大ヒットした88年の音源など70曲を収録した。

 加藤は、「ヒット曲がヒット曲になった瞬間の音を聴いてほしい」と思いを込めた。

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