センクシア、鉄骨梁の補強工法改良 施工性・設計自由度向上

 総合建材メーカー、センクシア(本社・東京都江東区、社長・笠原伸泰氏)は1日、鉄骨梁貫通孔補強工法「ハイリングIII」を改良し、同日販売開始したと発表した。

 施工性を高めるとともに、設計の自由度を向上させるなど、より使いやすい工法となった。今後積極的に拡販し、今年度25億円、18年度27億円、19年度30億円の販売を目指していく方針。

 今回の改良では、ガセットプレートなどの構造材とハイリングの距離や、SPスティックと梁フランジ内側の距離を変更した。さらにSPスティック芯と貫通孔芯のずれの許容差をプラスマイナス10ミリへ拡大するなど施工性を高めた。

 また設計面においては、梁の塑性化領域の範囲を梁の長さと梁せいの比(シアスパン比)に応じて最適な範囲に変更し、設備スリーブの設計自由度が広がった。

 さらにハイリングのみで設計用軸力が作用する梁の補強が可能となったほか、高剪断応力対応のBタイプに直径500ミリ、550ミリ、600ミリを新たに追加している。

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