細川、最高舞台でまたも結果 11月2日・日本シリーズ第5戦

 19歳がまたしてもきらめいた。五回2死から代打細川が右中間へ二塁打。外角の152キロに逆らわず快音を響かせた。第1戦の中前打に続き、シリーズは4打数2安打。高卒ルーキーが1年間、ファームで汗と泥にまみれた結晶だ。

 イースタン・リーグでは従来の記録を41上回る182三振。プロの厳しさをかみしめながら、「遠心力を使ってバットを振る」フォームを固めた。1軍昇格後は右肩が下がる悪癖を修正。「ボールになる変化球に手を出さないようになった」。この日も変化球を4球見極めた末の一打だ。

 最高峰の舞台で結果を出したシンデレラボーイ。つかんだ自信が大輪の花を咲かせる肥やしとなる。

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