石田、快投の波乗れず 11月2日・日本シリーズ第5戦

◆横浜DeNA5−4ソフトバンク 左腕石田は五回途中4失点と先発投手の役割を果たせず。打線の援護に救われたが、「自分の持っている力を全て出したが、相手が上だった」と落胆した。

 四回に筒香の2ランで逆転した直後に崩れた。先頭の柳田に中前打を浴び、犠打とバッテリーエラー、犠飛で同点を許す。さらに二死1塁から中村晃にフルカウントから138キロの内角直球を右翼席中段へ運ばれた。

 変化球主体の丁寧な投球に、再三のけん制で走者も警戒。神経をすり減らすような苦心のマウンドだったが、ここぞの場面で踏ん張れなかった。

 同じ左腕の今永が第2戦で6回10奪三振と力投。1日の第4戦では浜口が八回1死まで無安打無得点の快投を見せた。石田も相手打線を「右よりも左の方が多少合っていないと思う」と自信を持って臨んだが、続くことはできなかった。

 今季は初の開幕投手も務めるなどローテーションの柱として期待されながら、故障に苦しみ6勝止まり。1回で降板したファイナルステージ第5戦に続いて力を発揮できず、「シーズン中とはまた違った雰囲気、大声援に応えられなかった」と悔やんだ。

© 株式会社神奈川新聞社