ごみ集積所を廃止 横浜中華街で社会実験

 横浜中華街(神奈川県横浜市中区)内の山下町公園前のごみ集積所を廃止する社会実験が、6日から開始される。家庭ごみが対象であるにもかかわらず、飲食店による事業系ごみが大量に出され、ルールの不徹底や景観の悪さが長年、課題となっていた。市は「来街者や住民らが快適に過ごせる街を目指し実験の効果を検証したい」としている。

 実施主体は市と山下町町内会。横浜中華街「街づくり」団体連合協議会、横浜中華街発展会協同組合、加賀町署が協力する。

 人通りの多い同公園前の集積所をいったん廃止。別の場所に新設する。当初、9月から実施予定だったが、候補地周辺から反発があり、市が代替地を探していた。市は実験開始後の2週間は日中、職員が常駐し指導を行う方針。夜間や土日・祝日に関しては一定期間、監視カメラを設置、不法投棄が確認された場合は、同署と連携して対応するとしている。

 実験期間は来年3月末まで。1〜2月にかけて、住民向けアンケートや意見交換会を実施する。効果検証を踏まえ、2018年度以降もごみ集積所を廃止するか、判断するという。

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