「いま最もイケてるウィングプレーメイカー!TOP10はこいつらだ」

近年、“10番”を定位置とする選手は減少し、その代わりにサイドを主戦場にするプレーメイカーが増えてきた。

ここでは、『Squawka』による「欧州で最もイケてるウィングプレーメイカーTOP10」を見てみよう。

10位:マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

元来はストライカーであり、そこが彼のベストポジションであろう。だが、ラッシュフォードは頼れるウィングプレーメイカーへと変身した。

その卓越したスピードと、決して侮れないパススキルによって、内でも外でも相手の脅威となれる。また、彼のシュートを警戒することで、チームメイトたちに素晴らしいチャンスが訪れる。

左サイドにおいて2つの役割をこなせるユナイテッドのダイナミックな主軸だ。

9位:ユリアン・ドラクスラー(PSG)

1月にパリにやって来たドラクスラーは、すぐさま復活を遂げた。右ウィング、攻撃的MF、そしてその後は左のインサイドFWとして活躍。

だが、ネイマールの電撃移籍で控えに追いやられることを皆が予想した。

それでも、ポジション変更(左から右?)はひどい影響を与えてはいないように見える。出場機会は少ないが、すでにゴールもアシストもマークしている。

【次ページ】後半からの男!

8位:アントニ・マルシャル(マンチェスター・ユナイテッド)

ユナイテッドの後半に登場する左ウィング、マルシャル。最近は途中投入が多いが、限られた時間で立ちはだかる者全てを破壊するチャンスを最大限に生かしている。

その驚異的なドリブルスキルと卓越したテクニック、そして広い視野はユナイテッドに推進力と勢いをもたらす。マルシャルによって相手は駆逐され、ユナイテッドは試合後半に息を吹き返す。

7位:トマ・レマール(モナコ)

この左利きのウィングは左サイドに配置されることが多い。彼はライン際を主戦場とするオーソドックスなウィングなのか?必ずしもそうではない。

レマールにはサイドで相手を抜き去り、ボックス内に危険なクロスを供給する能力がある。

だが、彼は内寄りのポジションを取る傾向があり、サイドのスペースはSBが走り込むために空けてある。今季もモナコで誰よりも多くのチャンスをクリエイトしている。

【次ページ】あの超新星も!

6位:ウスマヌ・デンベレ(バルセロナ)

怪我によってバルセロナのキャリアのスタートを邪魔されたが、デンベレは驚異的なウィングプレーメイカーだ。

度肝を抜くようなスピードとクリエイティブな鋭さを持つ彼は両サイドでプレー可能であり、チャンスを作り出すために魔法のような両足を駆使する。

彼が戻ってきた時に、最も恩恵を受けるのはルイス・スアレスだろう。

5位:ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ)

モナコから移籍したシティでは徐々に馴染んでいるところだが、なぜペップが彼の獲得に躍起になったのかは分かるはず。

スタイル的にリオネル・メッシに最も近い選手のひとりであるからだ。

時代が違えば、そのボールコントロール術、相手を意のままに出し抜くテクニック、針の穴を通すパススキルによって、”自由”な10番として輝いただろう。

だが、現代サッカーにおいて、彼は右ウィングになることに適応しなくてはならなかった。そして、モナコとポルトガル代表での活躍を見るに、それを完璧にやってみせた。

【次ページ】今夏最も騒ぎになった…

4位:ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)

いま最も見るのが楽しいチームのひとつであるナポリ。そのキーメンバーは、地元ナポリ出身の小柄なアタッカーだ。

ナポリのプリマヴェーラが輩出したインシーニェは、近年のイタリアサッカーで最も危険なFWのひとりへと成長した。マレク・ハムシーク、ホセ・カジェホン、ドリース・メルテンスとともに恐るべきアタッキングカルテットを形成している。

すばしっこさ、無からゴールを生み出す能力、左ウィングとしてクリエイティブな脅威、その全てをインシーニェは持ち合わせている。

3位:フィリペ・コウチーニョ(リヴァプール)

今夏、バルセロナは彼を獲得するため破格の支出を準備していたが、リヴァプールが売ることを拒絶した。

なぜバルサがこのブラジル人に躍起になっていたのかは分かるだろう。彼はチームのテンポを上げることができる原動力であり、機敏でクリエイティブなタッチを失うことは決してない。

サイドにおけるセンセーショナル&クリエイティブな選手であり、レッズファンたちは彼の長い残留を祈らなければならないだろう。

【次ページ】No.1はもちろん…

2位:エデン・アザール(チェルシー)

左サイドから中央に軽やかに切り込むその姿は見慣れたものだ。なので、彼が“10番”としてそのキャリアをスタートさせたことを思い出すのは難しい。

2013-14シーズン以降にアザール以上のドリブル突破を記録しているのはメッシしかいない。

彼にはほとんど空前絶後といえるドリブルスキルがあり、一般的にはウィンガーとして見なされている。だが、コンテ監督の3-5-1-1システムで証明したように、中央の位置でも驚異的になることができる。

1位:ネイマール(PSG)

彼は世界で2番目に優れた選手であり、この夏には世界で最も高額な選手になった。ネイマールは超人的な才能を持ったウィングプレーメイカーだ。

昨季のCLではトップのアシスト数を記録した。PSG相手に奇跡の大逆転を起こしたセルジ・ロベルトの劇的ゴールを素晴らしいチップパスで演出したのもこの男だ。

サイドにおけるダイナモであり、驚異的なスピードとドリブルスキルで相手を翻弄する。ネイマールが欧州に上陸した2013年以降、彼以上のドリブル突破を記録しているのはメッシとアザールだけしかいない。

ネイマールはクリエイティブな天才だ。最近のメッシは中央でプレーしており、ネイマールのように支配的なウィングプレーメイカーは他にはどこにも存在しない。

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