さかなクンが解説 横浜、小学生らが東京湾の魚について学ぶ

 東京湾の魚について、タレントで東京海洋大名誉博士のさかなクンが解説する「親子さかなクン教室 ギョギョっと!豊かな東京湾の魚たち」が4日、日本丸訓練センター(横浜市西区)で開かれた。横浜みなと博物館(同区)で開催中の企画展「江戸へ魚を送れ!」の関連イベントで、小学生と保護者約200人が東京湾の魚の生態や、海の環境について学んだ。

 教室は、さかなクンが横浜の海に住む魚などを描き、子どもが答えるクイズ形式。子どもたちは次々に手を挙げて回答した。さかなクンは「イワシの背中が青いのは、鳥に見つからないようにするため」「マコガレイの学名には、『ヨコハマ』の名前が含まれている」など、丁寧に解説。魚になりきって寸劇をしたり、エイに刺されてけがをした経験を身ぶり手ぶりを交えて再現したりすると、子どもたちから歓声が上がった。

 また、海に捨てられたごみを魚が餌と間違えて食べてしまうことや、人間が持ち込んだブラックバスなどの外来種が日本の固有種を脅かしていることなども説明。環境のための実践として「風呂の湯は冷ましてから流す、食べ物は感謝して食べる、物を大事にする」の三つを挙げて締めくくった。

 同市港南区の児童(11)は、「さかなクンに会ってみたくて参加した。クイズが楽しかった。きょうのことは思い出として心にずっと残しておきたい」と話していた。

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