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『The SUN』は1日、「2007年に選出された世界最高の10代選手50名は、今どこにいるのか」という記事を掲載した。
情報が加速している昨今のサッカー界。ユースで活躍する選手がすぐに賞賛されるものの、その中でブレイクできるのは一握りである。
10年前に神童と評価された50名の選手は、その後ブレイクできたのか?今回は2回目、残りの25名を紹介する。
26:ケルロン(ブラジル)
当時所属:クルゼイロ
現在の所属:現役引退
「アシカドリブル」で世界中のド肝を抜いたケルロンであるが、インテルで成功できず、怪我に悩んだ。藤枝MYFCでのプレーがキャリアでもっとも輝いたと言える時期かもしれない。今年29歳で現役引退を表明した。
27:トーニ・クロース(ドイツ)
当時所属:バイエルン・ミュンヘン
現在の所属:レアル・マドリー
ブンデスリーガ3回、ラ・リーガ1回、そしてワールドカップを1回制覇。バイエルンからレアルへと羽ばたき、瞬く間に世界最高のボランチへと進化していった。
28:フアン・マタ(スペイン)
当時所属:バレンシア
現在の所属:マンチェスター・ユナイテッド
バレンシアで若くして成功を収め、チェルシーへと移籍。その後マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、名門の中心的なアタッカーとなった。
29:ルリーニャ(ブラジル)
当時所属:コリンチャンス
現在の所属:浦項スティーラース
U-17代表で16試合16ゴールを決めた天才ストライカーだったが、シニアではなかなか一貫性を見せられず。昨年韓国に渡り、浦項のエースとしてプレーしている。
30:サポル・マニ(トーゴ)
当時所属:マラナタ
現在の所属:ダチア・キシナウ
16歳でA代表にデビューするなど、ドリブルとパスの天才と名高い存在だった。しかし2009年に重大な交通事故に遭い、所属していたリビアリーグは革命で中断するなど不運に見舞われた。現在はモルドバでプレー。
31:クリスティアン・ナザリト(コロンビア)
当時所属:アメリカ・デ・カリ
現在の所属:アル・アハリ(カタール)
2007年U-17ワールドカップでコロンビアをベスト16に導き、A代表のキャンプにも招集された。しかし出場はなく、その後はあまり活躍できなくなり…。2014年にはJ2のFC岐阜で活躍した。
32:ランスフォード・オセイ(ガーナ)
当時所属:ケスベンFC(現メディーマ)
現在の所属:無所属
2007年U-17ワールドカップで得点ランク2位になったガーナのエース。しかし2008年にマッカビ・ハイファへ移籍して以来なかなか活躍できず。昨季フィンランドのRoPSでプレーしたが、1月からフリーに。
33:アーロン・ニゲス(スペイン)
当時所属:バレンシア
現在の所属:オビエド
サウール・ニゲスの兄。バレンシアではトップで出場機会なく、ローン生活を送って退団。アルメリア、エルチェなどに所属し、昨季はテネリフェで柴崎とともにプレーした。
34:ダニエル・オパレ(ガーナ)
当時所属:アシャンティ・ゴールド
現在の所属:RCランス
アヤックスのアカデミーに所属した経験を持ち、U-17代表で大活躍した右SB。2008年にはレアル・マドリーBに引き抜かれた。スタンダール・リエージュ時代にはA代表にも定着していたが、このところはサッパリである。現在はアウクスブルクからフランス2部のランスへローン中。
35:フラン・メリダ(スペイン)
当時所属:アーセナル
現在の所属:オサスナ
バルセロナユースからアーセナルに引き抜かれた選手の一人。アンダー年代では有名だったが、トップではなかなか芽が出ず。2015年に加入したウエスカでようやくレギュラーを獲得し、昨年からオサスナに所属。
36:ニコライ・ミハイロフ(ブルガリア)
当時所属:リヴァプール
現在の所属:メルシン・イダマンユルドゥ
レフスキ・ソフィアで10代にして出場機会を得た天才GK。リヴァプールではプレーできず、後にトゥウェンテで復活を見せた。その後エラス・ヴェローナを経てトルコへ。今季は2部でプレーしている。
37:メスト・エジル(ドイツ)
当時所属:シャルケ04
現在の所属:アーセナル
説明の必要はあまりない選手の一人。シャルケからレアル・マドリーを経てアーセナルへ移籍。世界屈指の司令塔として知られる。
38:アンドレア・ルッソット(イタリア)
当時所属:ベリンツォーナ
現在の所属:カターニア
鋭いドリブルを持つ天才アタッカーとして名を知られていたが、プロレベルではなかなかインパクトを残せず。2012年に移籍したカタンツァーロで活躍し、2015年からカターニアへ。今年5月には八百長に絡んだという疑惑が報じられた。
39:レナト・アウグスト(ブラジル)
当時所属:フラメンゴ
現在の所属:北京国安
2007年のU-17ワールドカップで準優勝を果たしたブラジルの中心選手。次年度にはレヴァークーゼンに引き抜かれた。コリンチャンスを経て昨年から北京国安に所属。
40:アンリ・セヴェ(フランス→セネガル)
当時所属:ボルドー
現在の所属:ニューカッスル・ユナイテッド
「新しいティエリ・アンリ」とも呼ばれ、ボルドーの歴史上最年少でプロ契約を結んだ天才。そこそこの活躍は見せたが…昨季はサンテティエンヌへローンされたが、今季はニューカッスルに復帰。まだ出場機会はない。
41:マイカー・リチャーズ(イングランド)
当時所属:マンチェスター・シティ
現在の所属:アストン・ヴィラ
10代でシティの重要なDFとなり、大きな未来が約束されていると言われたが…。2015年にアストン・ヴィラに加入したが、2部降格後は怪我もあってほとんど出番なし。
42:アレクシス・サンチェス(チリ)
当時所属:ウディネーゼ
現在の所属:アーセナル
説明の必要はないだろう。バルセロナを経てアーセナルへ移籍し、世界でも屈指のアタッカーとして評価されるようになった。
43:セルヒオ・テヘラ(スペイン)
当時所属:チェルシー
現在の所属:ヒムナスティック・タラゴナ
16歳からチェルシーに所属。トップでは出番がなく、マジョルカに放出された。その後エスパニョール、アラベスを経て2015年からタラゴナでレギュラーとしてプレーしている。
44:マレク・スヒー(チェコ)
当時所属:スラヴィア・プラハ
現在の所属:バーゼル
スターではないが、2010年からスパルタク・モスクワでプレーして活躍し、2014年からバーゼルに所属。スイスで成功を収めているセンターバックだ。
45:イヴァン・ラキティッチ(クロアチア)
当時所属:シャルケ04
現在の所属:バルセロナ
言わずと知れた王子様。競争が激しいバルセロナの中盤で信頼を受け、常に貴重な存在となっている。
46:アブドゥル・ラザク・トラオレ(コートジボワール→ブルキナファソ)
当時所属:ローゼンボリ
現在の所属:コンヤスポル
18歳でモロッコリーグにデビューし、その後ローゼンボリでブレイクしたFW。有名にはならなかったがポーランドやトルコでプレーしている。代表はコートジボワールからブルキナファソに鞍替えした。
47:カルロス・ベラ(メキシコ)
当時所属:アーセナル
現在の所属:レアル・ソシエダ→ロサンゼルスFC
若くしてアーセナルで出番を得たメキシコ人ストライカー。しばらく苦戦したがレアル・ソシエダで再ブレイクし、来年からMLS参戦のロサンゼルスFCに加入する。
48:セオ・ウォルコット(イングランド)
当時所属:アーセナル
現在の所属:アーセナル
10代でイングランド代表に名を連ねた快速アタッカー。アーセナルでは一貫性を欠いていることから全面的に評価されてはいないが、かなりの成功を収めている選手といえる。
49:グレゴリー・ファン・デル・ヴィール(オランダ)
当時所属:アヤックス
現在の所属:カリアリ
資質は最高レベルと言われたオランダの右SB。アヤックスから2012年にPSGへ移籍し、フランスで活躍を見せた。昨年フェネルバフチェへ移籍し、今季はカリアリへ。
50:エベル・バネガ(アルゼンチン)
当時所属:ボカ・ジュニオルス
現在の所属:セビージャ
いろいろと不運な事故と怪我に見舞われたが、一定の活躍を見せている。インテルから今冬セビージャに復帰し、スペインで再び存在感を発揮。