子どもたち 手作り「横丁」 廃材利用店舗で物販

 子どもたちが廃材で建てた店舗で商売する「こどもゆめ横丁」が5日、川崎市高津区下作延の子ども夢パーク(西野博之所長)で開かれた。29店が軒を連ねた横丁から「おいしいですよ」「安いですよ」と元気な声が響き、多くの家族連れらでにぎわった。

 同パーク主催で12回目。店で扱う商品や値段を子どもたちが決めて準備する恒例イベントで、小学生約130人が参加した。

 廃材を使った屋根付きの露店は例年では週末の延べ6日間で建てるが、ことしは台風の影響で作業ができず今月3、4日で集中的に建てた。店ではホットケーキやあめ、射的などが100円〜数十円で販売された。

 手作りのアクセサリーなどを販売した宮崎小学校4年の女児(10)=宮前区=は「話し合いながら、女の子や小さい子が好きそうな感じで作った。お客さんが喜んでくれるのがうれしい」と満足顔だった。

 久地小学校4年生4人で綿菓子と手作りの小物を販売した男児(10)=高津区=は「喜んで買ってもらえそうなかわいい品物をみんなで一緒に考えた」と話していた。

 店のもうけの1割は「横丁税」として集め、使い道は子どもたちが後日話し合って決める。例年、1万円余の“税収”があり、パークで使う遊具などを購入しているという。

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