先発投手1位に大谷、2位ダル、左翼&右翼でイチロー…MLB公式サイト注目FA

日本ハム・大谷翔平【写真:田口有史】

先発投手筆頭にハム大谷「最も興味そそられる」

 MLBはアストロズの劇的なワールドシリーズ制覇で2017年シーズン閉幕を迎え、白熱のストーブリーグがスタートした。MLB公式サイトでは各ポジションで注目のFA選手を特集。メジャー挑戦の可能性が高まる日本ハムの大谷翔平投手に加え、ダルビッシュ有投手(ドジャースからFA)、イチロー外野手(マーリンズからFA)が選出された。

 先発投手部門では、ポスティングシステム(入札制度)を経てメジャー挑戦に踏み切る可能性が高い大谷が筆頭で登場する。FA選手ではないものの、ポスティングシステムでも複数球団との交渉が可能とあって、名前が載った。

「日本ハムファイターズからポスティングされた場合、白熱のストーブシーズンですぐさま最も興味をそそる物語になるだろう」

 記事では、メジャー挑戦が決定した瞬間、日本球界の宝が今オフのマーケットで最大の目玉になると評価している。

 実力については投打ともに一級品と高く評価。そして「23歳の男は衝撃的なボールを持つ右腕で、指名打者としては65試合で打率.332、出塁率.403、長打率.540と二刀流のスターのポテンシャルを持つ」と称賛している。そして、新労使協定のもとでは、25歳以下の段階でのメジャー挑戦となれば、海外FA選手との契約金は破格の安さで、マイナー契約になるために「MLBの球団にとってはより良いことに」と特筆している。

イチローは外野の2ポジションでリスト入り

 先発投手部門で、大谷の次に登場しているのはダルビッシュだ。ワールドシリーズで苦杯をなめたドジャースに7月にトレードで加入した日本人右腕については、最低750イニング以上投げているメジャーの先発投手で史上最高の29.7パーセントの奪三振率を記録しているという衝撃のデータを紹介している。

 マーリンズが2018年シーズンの契約オプションを行使しなかったイチローは、左翼手と右翼手の両部門で登場する。「彼らの年齢に重大な疑問符が伴う、実績のあるFAも何人かいる」というベテラン枠の1人として、ホセ・バティスタ(ブルージェイズからFA)、カーティス・グランダーソン(ドジャースからFA)、ジェイソン・ワース(ナショナルズからFA)、アンドレ・イーシア(ドジャースからFA)とともに、イチローの名前が挙げられている。50歳まで現役続行を目標としているイチローは果たしてどの球団と契約するのだろうか。

 一方、今季終了後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を有していた田中将大投手は、すでにヤンキース残留を発表。今回のFA特集では上原浩治投手、岩隈久志投手、青木宣親外野手は登場していないが、実績抜群の日本人FA選手は来季どの新天地で躍動するのだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2