トピー工業の米国子会社の車用スチールホイール、生産能力4割増 ケンタッキー工場に40億円投資

 トピー工業(社長・高松信彦氏)は2日、米国子会社、トピーアメリカのケンタッキー工場で3600万ドル(約40億円)を投じて自動車用スチールホイールの生産ラインを刷新すると発表した。設備の老朽化に対応して現状3ラインあるリム・組立てラインを順次新鋭化し、塗装ラインは上塗りラインを1ライン新設して2ラインに増強。新設備は2020年に稼働させる。通常時の生産能力は現状の月44万個から月62万個と、現状比で約4割の増強となる。

 新設備にはIoTを活用した予知保全システムや省エネ・省力設備なども導入する。同社では地球環境や働く人にやさしく、高いパフォーマンスを発揮する「世界ナンバー1のスチールホイール工場を目指す」とした。

 トピーアメリカのケンタッキー工場は自動車用スチールホイールの生産拠点として1986年に稼働。近年、米国では自動車生産が拡大しており、高水準の稼働が続いている。今回の投資による能力増強で、ピックアップトラックやSUV系車種向けの大きなサイズのホイール需要など顧客の要求に応えていく。

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