日本金属、自動車用異形鋼を増産 福島に異形圧延機増設

 日本金属(社長・下川康志氏)は自動車用高精度異形鋼の能力増強を図るため、福島工場に異形圧延機を増設する。自動車用高精度異形鋼の生産能力は年30億円から44億円に拡大する。投資額は1億2千万円で、来年5月に完成予定。

 同工場では2014年末に専用圧延機と専用焼鈍ラインを新設するなど、自動車用高精度異形鋼の生産能力増強を図ってきた。現在は専用圧延機2基と兼用圧延機1基で圧延を行っているが、受注拡大により既存設備だけでは能力不足となることが予想されるため、異形圧延機の増設を決めた。この圧延機は高精度な板厚制御が可能な最新鋭機。

 自動車用高精度異形鋼の今年度受注は18億円の見込みだが、中期計画最終年度の19年度には30億円以上への拡大を目指すことにしている。

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