“M”サルーン初のAWD採用、新型『BMW M5』登場。デビュー記念限定車も

 1984年の初代登場以来、サーキットにおける最高の運動性能とラグジュアリー・スポーツセダンとしての要素を合わせ持つ、独自の存在感でファンを魅了してきた『BMW M5』。その最新モデルとして、現行F90型をベースとした第6世代がいよいよ登場。10月24日より受注が開始されている。

 新型『BMWM5』最大の特徴は、Mモデルのセダンとして初めてM専用4輪駆動システム”M xDrive”を搭載した点だろう。

 このM xDriveは、インテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム“ドライビング・ダイナミクス・コントロール”によって制御。

 さらに車両の安定走行をサポートするダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)が装備されており、日常の安定した走行からサーキットでのアクティブな走行まで多様な楽しみを実現できる、最新の駆動制御技術となっている。

 基本設定は“DSCオン・4WDモード”となり、Mモデル特有の俊敏性を維持しつつ、抜群のロードホールディングと安定性を発揮する設定。さらにMダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)では、リヤアクスルへの駆動トルク配分が増加し、ホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能となっている。

 また、DSCオフ時に選択可能な4WDモード、4WD Sportモードのほか2WDモードも用意され、4WDモードではもっともバランスが良いトラクションとコントロール性の組み合わせとなり、4WD Sportモードではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションの組み合せで、さらにスポーツ走行に適したハンドリングに特化。

 そして熟練したドライバーのために用意された設定が、後輪駆動となる2WDモードで、車両挙動を制限するシステムの介入を遮断し、ドライバー自らがクルマをコントロールする歓びをダイレクトに味わうことが可能となっている。

 そのドライビングプレジャーを提供する源となるパワーユニットには、新開発のターボチャージャーを採用した排気量4.4リッターの最新V型8気筒Mツインパワー・ターボを搭載。

 この新しい高回転型エンジンは最高出力600PS/5600~6700rpm、最大トルク750Nm/1800~5600rpmを実現し、先代モデルに比べて最大トルクが70Nm増大し、0-100km/h加速タイムで3.4秒を達成する性能を誇っている。

 また、エンジン特性も基本設定からSport(スポーツ)、Sport Plus(スポーツ・プラス)に変更可能で、ペダル操作に対するレスポンスを走行状況に応じて段階的に早めることができ、さらにドライブロジック付き新型8速Mステップトロニック・トランスミッションにもシフト特性を3段階から選択し、状況に応じた最適なギヤ比設定とレスポンスが得られるなど、思い通りの走りを体験するための幅広い車両特性が選択可能となっている。

 この新型『BMW M5』のデビューに合わせて、官能的なサウンドを奏でる専用Mスポーツ・エキゾースト・システムを筆頭に、BMW M社の提供するBMW Individualの特別アイテムを多数装備した『BMW M5ファースト・エディション』も5台限定で設定。

 迫力あるブラック塗装の20インチ・ダブルスポークMライト・アロイ・ホイールが目を引くエクステリアは、落ち着きのあるマット仕上げが施されたフローズン・ダーク・レッド・メタリックのボディカラーに、艶やかに光を屈折させるBMW Individualのハイグロス・シャドウをキドニー・グリル等の存在感ある箇所に採用した。

 インテリアも高級感あるスモーク・ホワイトのフル・レザー・シートにスポーティな赤いステッチが入った特別なデザインとし、トリムにも艶やかなピアノ・フィニッシュ・ブラックを採用するとともに、センター・コンソールには「M5 First Edition 1/400」(世界限定400台)と刻印したバッジを配することで、限定車としての個性を演出するなど、強烈な存在感を主張するモデルとなっている。

 もちろん両車ともにベースとなる5シリーズ同様、部分自動運転を可能とした革新的な運転支援システム”ドライビング・アシスト・プラス”も標準装備され、価格は『BMW M5』が1703万円。『BMW M5ファースト・エディション』が1864万円となっている。

BMWカスタマー・インタラクション・センター:0120-269-437
BMWインターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

© 株式会社三栄