「三浦按針」広く知って 市民団体が冊子作成

 徳川家康の外交顧問を務め、横須賀市・逸見地区に領地を与えられた英国人の三浦按針(ウィリアム・アダムズ)の功績を紹介する冊子「青い目の侍 ANJIN」を、市民団体「按針のまち 逸見を愛する会」が作成した。

 同団体の発足10周年を記念。フルカラーのA5判16ページで、按針の生涯や逸見の歴史を解説。按針ゆかりの地や、「どぶ板通り商店街」など周辺の観光スポットを案内した散策マップも掲載されている。

 同団体顧問で、按針の菩提(ぼだい)寺である浄土寺(同市西逸見町)の逸見道郎住職(64)は「国際化の時代、按針と家康の出会いは、外国との付き合い方のケーススタディーになる。按針とは誰なのか、多くの人に知ってほしい」と話している。

 11日には、按針を題材にしたNHK大河ドラマ化実現の道を探る「按針セミナー」を午後2時から、ウェルシティ市民プラザ(同市西逸見町)で開く。

 冊子は、市内の各行政センターなどで無料配布している。問い合わせは、同団体事務局(浄土寺内)電話046(822)1033。

© 株式会社神奈川新聞社