焼き菓子「ちぼり」が本社併設工場 見学で「魅力知って」

 贈答用の焼き菓子製造販売大手の「ちぼり」(湯河原町土肥)が整備してきた本社兼工場見学施設「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」が、3日にオープンした。直営店舗も設けられたほか、焼き菓子作りも体験できる。

 施設は地上4階建てで、敷地面積は約2300平方メートル。1階には店舗やカフェがあり、2階と3階は工場、4階は本社事務所になっている。

 同社は年間約300種類の菓子を製造。詰め合わせクッキーの生産量で国内トップの16・3%の市場シェアを誇り、約20カ国に向けて輸出もしている。

 工場では、そのうちの約80種類を製造。「湯河原みかん」や「片浦レモン」など、地元食材を使用したサブレやシュークリームなど約20製品をオープンに合わせて新たに開発し、カフェや店舗で販売している。

 2階の工場では、成型や包装の様子を見ることができる。同社の特長の一つでもある従業員の手作業も見学可能で、建物全体に甘い香りが漂っている。

 同社の担当者は「見学を通じて手の込んだ製造工程を知ってもらい、五感で製品や湯河原産品の魅力を知ってもらえたら」と話している。

 午前10時〜午後6時。工場見学は無料。焼き菓子作り体験は10日からで要予約。予約・問い合わせは、同施設電話0465(63)0404。

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