新酒仕込み本格化 県内の酒造各社

 県内の酒造各社で新酒の仕込みが本格化している。厚木市七沢の老舗、黄金井酒造では毎日、もろみが詰まったタンク内を棒で丹念にかき混ぜる櫂入(かいい)れと呼ばれる作業が行われている。「温度や発酵を均一にし、よりまろやかな仕上がりにするための大事な作業」(同社)だ。

 県酒造組合によると、新酒の仕込みは県内ではおおむね、10〜11月にスタートする。搾りたては今月から徐々に販売される。

 同組合会長も務める同社の黄金井康巳社長(64)は「今年は夏の天候不順など米の様子が心配されたが(出来た酒は)いい仕上がりになった。多くの人に味わっていただきたい」と話した。

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