スチールプランテックが中期計画、20年度売上高400億円 ROS5%照準

 製鉄エンジニアリング会社のスチールプランテック(社長・灘信之氏)は2018年度を始期とする3カ年の中期経営計画の骨子を策定した。20年度の売上高400億円、ROS5%以上を目指す。その達成に向け『405プロジェクト』を始動。業務プロセス改革など8つの改革を進め、製鉄プラントエンジニアリング技術を軸に『メイド・オブ・ニッポン』の商品とサービスを世界で供給していく。

 『405プロジェクト』ではERPやEMSなどシステム化を中心に工程やリスク、コストの見える化や基準化、統一化を図るほか、後工程で行われていた業務を前工程で行う業務のフロントローディングなどの業務プロセス改革に取り組む。また、海外での受注拡大に注力。環境対応型高効率アーク炉『エコアーク』やレベラーCAL、CGL、冷間圧延機などの国際価格競争力強化に向けグローバル調達やBQ(物量)削減などを進める。

 製品の付加価値向上へ向けAIやICTを活用した『スマートプロダクツ』創出を目指す。さらに、電炉や条鋼ライン、CC、プロセスラインなどのカスタマイズ提案や更新を機とする乗り換え営業なども推進。科学や論理、戦略に基づいた『ダントツ営業』を進め、受注率8割を目指す。大きな労力の割に収益の少ない『FEVOプロジェクト』撲滅に向けトラブル分析手法『4M5E』などを駆使しながら失敗の教訓化などを図っていく。

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