繊維や土木、金属などの分野で事業展開している前田工繊は２日、自動車用軽合金鍛造ホイールの生産能力増強を発表した。連結子会社でアルミホイール事業を手掛けるＢＢＳジャパンの本社工場に大型プレス機などを増強するほか、富山県高岡市四日市に新工場を建設する。投資額は総額８０億円。自動車向けＯＥＭ供給やアフター市場向け需要の需要増加に対応する。
約４０億円を投じて建設するＢＢＳジャパンの新工場「四日市工場」（仮称）は敷地面積１万６５００平方メートル、建物面積９９００平方メートル。新建屋には塗装ラインなどを新設する。このほか、高岡市内の本社工場にも約４０億円を投じて大型プレス機と自動車用ホイール製造関連設備を設置する。それぞれ来年１月から着工に入り２０年初旬の生産開始を目指す。業績への寄与は２０年９月期以降となる見通し。
ＢＢＳジャパンは本社工場と小矢部工場（富山県小矢部市）で自動車用軽合金鍛造ホイールを生産しており、自動車向けＯＥＭ供給やアフター市場向けの売上拡大を背景にフル稼働が続いている。今後もこれらの製品の需要増加が見込まれることから、生産能力の増強と効率化を目的に増強を決めた。
