今月に発足した第4次安倍内閣。
同内閣は長期政権であり、首相の在任期間は2000日を超え戦後でも3番目に長いという。
そこで今回は、サッカー界における「長期政権」を振り返る。
1つのクラブを長期間にわたって指揮した監督の顔ぶれを見ていこう。
サー・アレックス・ファーガソン
生年月日:1941/12/31 (75歳)
長く指揮したチーム:マンチェスター・ユナイテッド(ENG)
指揮歴:26年8ヶ月
「長期政権」という言葉から多くの人が思い浮かべるのはやはりこの人物だろう。
マンチェスター・ユナイテッドという世界的ビッグクラブを四半世紀以上に渡って指揮し、38ものタイトルを獲得した名将中の名将だ。
デイヴィッド・ベッカムやライアン・ギグス、ポール・スコールズといった若手選手を一流に育て上げるだけでなく、獲得したスターをチームのために戦う選手に仕立て上げる手腕は流石。
2013年、後任にデイヴィッド・モイーズの名を指名する形でユナイテッドの監督を勇退した。
トーマス・シャーフ
生年月日:1961/04/30 (56歳)
長く指揮したチーム:ブレーメン(GER)
指揮歴:14年
現役時代からブレーメン一筋で、指導者に転向後は同チームのユースやBチームを指揮。その後、1999年にトップチームの監督に抜擢されると、そこから14年に渡って長期政権を築いた。
2003-04シーズンにはジョアン・ミクーやアイウトンらを擁し、ブンデスリーガを制覇。2000年代中盤にはUEFAチャンピオンズリーグでも躍進し、2年連続でベスト16入りを果たしている。
しかし、2010年以降はボトムハーフで終わることが多くなり、2013シーズンをもって退任した。
アーセン・ヴェンゲル
生年月日:1949/10/22 (68歳)
長く指揮したチーム:アーセナル(ENG)
指揮歴:21年1ヶ月
名古屋グランパスに天皇杯のタイトルをもたらしたアーセン・ヴェンゲル。翌1996年にアーセナルの監督に就任すると、チームを世界的ビッグクラブに成長させた。
近年ではタイトルから見放されておりファンからの信頼を失いつつあるが、2003-04シーズンに成し遂げた「無敗優勝」はしばらく破られることのない記録だ。
プレミアリーグで指揮した試合数は1000を優に超える。
西野 朗
生年月日:1955/04/07 (62歳)
長く指揮したチーム:ガンバ大阪(JPN)
指揮歴:10年
ファーガソンやヴェンゲルら「20年超え」の指導者と比較するとインパクトは薄まるが、日本にも長期政権を築いた監督がいる。ガンバ大阪に主要3大タイトルをもたらした西野朗だ。
2002年にG大阪の監督に就任すると、3シーズン後には初のリーグ優勝を経験し、日本を代表する強豪に成長させた。
なお、10シーズンの指揮はJリーグ史上最長。外国人監督の最長記録は、名古屋グランパスを率いたドラガン・ストイコヴィッチの6シーズン。
ギー・ルー
生年月日:1938/10/18 (79歳)
長く指揮したチーム:オセール(FRA)
指揮歴:44年
世界中を見渡しても、ギー・ルーほどの長期政権を築いた監督はそういないはずだ。
1961年から44年間に渡ってオセールを率い、リーグアンでの指揮数は900試合近くになる。
オセールにクプ・ドゥ・フランスなどのタイトルをもたらすだけでなく、エリック・カントナやローラン・ブラン、ジブリル・シセなどを育て上げた。