ライム 千葉へ「婿入り」

 佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)から、レッサーパンダの「ライム」(雄、3歳)が繁殖のため千葉市動物公園へ引っ越すことになった。7日朝に搬出作業があり、担当飼育員らが見送った。

 ライムは2014年7月、双子の兄弟、レモンとともに生まれた。森きららでレッサーパンダが誕生したのは初めて。おとなしく少し臆病な性格だが、ゆったりとした動作の愛らしい姿が人気を集めていた。レッサーパンダは園内に家族4匹しかおらず、繁殖ができないため「婿入り」することになった。

 ライムはケージに入れられ、午前8時半ごろ園を出発。陸路と空路で千葉に向かった。担当飼育員の中原祥貴さん(31)は「向こうで奥さんと仲良く暮らして、新しい家族を増やしてもらいたい」と別れを惜しんだ。

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