FA部品製造の「ミスミ」メキシコに販売拠点

 ファクトリーオートメーション(FA)関連部品の製造販売を手掛けるは、メキシコ中央高原部に現地法人を設立すると発表した。自動車メーカーなどの進出が相次ぐメキシコで、ミスミの強みである「確実短納期」を軸としたオペレーション体制を構築する。来年4月から本格営業を開始する。

 現地法人「ミスミ・メキシコ」はFA部品、金型部品、生産間接材の製造販売を手掛けるミスミグループの完全子会社。ケレタロ市に物流機能を持つ倉庫を展開する。従業員は約30人。

 メキシコでは安価な生産コストを背景に、自動車関連を中心としたメーカーの進出が続いている一方で、現地では製造装置や部品、生産間接材などを一元的に供給できる企業が存在しないため、進出企業の調達効率化ニーズが高まっていた。ミスミはメキシコ市場に対してはこれまで米国法人などが対応していたが、デリバリーの視点などから拠点新設を決めた。

 新拠点ではFA部品、金型部品に加えてエレクトロニクス部品、工具、工場副資材などのMRO品を含むさまざまな商品を扱う。また社内には物流倉庫を併せて設置する。メキシコ法人設立により、自社商品のメキシコ配送については在庫品が最短で1日出荷、日本からの輸出品については従来比で最大10日間程度の短納期化を実現する。

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