イージス衝突、トップ3者で初の情報交換 横須賀市、米海軍、海自

 神奈川県横須賀市の上地克明市長、在日米海軍のグレゴリー・フェントン司令官、海上自衛隊の道満誠一・横須賀地方総監のトップ3者による初の情報交換会が8日、同市役所で開かれた。冒頭以外は非公開で、静岡県・伊豆半島沖などで6月と8月に相次いだ米イージス艦と民間船舶の衝突事故などについて話し合われた。

 上地市長は「3者による情報交換会が開催できたことは意義深いこと。情報を共有し、新たな方策や問題解決に向けて取り組んでいきたい」とあいさつ。道満横須賀地方総監も「さらに情報交換が円滑に進んで認識の一致が図られ、より良い関係になるものと期待している」と述べた。

 これに対してフェントン司令官も「海上自衛隊と米海軍は共同で地域への責任を果たしている。今まで実施してきた横須賀市と米海軍の会議に海自も加わったことで、より意義のある会になると思う」と話した。

 事故はイージス駆逐艦フィッツジェラルドが伊豆半島沖で6月17日に、別のイージス駆逐艦ジョン・S・マケインがマラッカ海峡沖で8月21日に、それぞれコンテナ船やタンカーと衝突。米艦の乗組員計17人が死亡した。市によると、フェントン司令官からは、修理のためフィッツジェラルドは米本国に移送し、マケインは横須賀に移送する予定との発言があった。

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