福江でハザードマップ作製

 五島市松山町の市立福江中(川端一校長)の3年生144人が、福祉に焦点を当てて、校区内のハザードマップを作製した。

 「総合的な学習の時間」の一環。校区内を各クラスの班ごとに分担して歩き、高齢者や障害者が不都合を感じるような場所や危険な道路などを調査した。

 結果はクラスごとに地図を印刷した大きな紙計5枚にまとめ、全校区を網羅。▽窪(くぼ)地や段差▽ふたのない側溝▽点字ブロックがない歩道▽音がならない信号機-などに印をつけたほか、「ごみが多いのでごみ箱を設置する」「道幅が狭いのに路上駐車が多い」などと課題を書き込んだ。

 生徒を代表して山?幸輝さん、平山歩佳さん、山口力稀斗さん、神田真帆さんが2日、市役所で藤田清人教育長にハザードマップを披露。4人は「調査以降、学校の清掃が活発化した」「日常会話で福祉に関する会話が増えた」と報告し、藤田教育長は「安全安心につながる」と感謝し、掲示方法を考えると伝えた。

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