模擬選挙 “一票”を体験 開票までの流れ学ぶ

 若者の政治参加の意識を高めようと、長崎市選挙管理委員会などは8日、同市矢上町の市立東長崎中(野口耕校長、818人)で模擬選挙をした。3年生約300人が模擬政党の代表役の演説を聴いて、一票を投じ、開票するまでの流れを学んだ。
 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受け、市選管は本年度から4年間で全ての市立中学校で模擬選挙をする計画。同校で初めて実施した。
 選管職員が選挙の目的や現状などを説明。県明るい選挙推進サポーターの大学生ら3人が「道路公園党」「おいでよ!長崎党」「地域ふれあい党」の代表役となり、道路整備や観光振興、地域交流などそれぞれの政策を主張し、生徒は支持する党名を投票用紙に書いて投票箱に入れた。
 生徒会長らを選ぶ選挙管理委員会委員長を務める蒲原乙寧さん(14)は、「テレビのニュースでしか見たことのない選挙の流れがよく分かった」と笑顔。同委員の松尾聖さん(15)は「若い人の投票率が低いと聞いたことが印象に残った。18歳になったら生活のために投票へ行く」と話した。

模擬選挙で投票を体験する生徒=長崎市立東長崎中

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