北メディア、米韓「悲惨な戦争の災難をもたらす」

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は8日、米韓連合軍司令部を解体すべきと主張する署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

米韓連合軍司令部は、在韓米軍と韓国軍の指揮を統合する軍事機関。 米国と韓国の合意によって、1978年11月7日に韓国に設置された。

論説は、米韓連合軍司令部の設置は、「米国が南朝鮮に対する軍事的永久占領を合法化し、対朝鮮侵略野望を実現するため」だと指摘した。

つづけて、米韓連合軍司令部によって、「米帝侵略軍は引き続き主人がましく振る舞って北侵戦争挑発策動に狂奔し、人民は尊厳と自主権を無残に踏みにじられたまま残酷な不幸と苦痛を強要されざるを得なかった」と述べた。

さらに、米韓連合軍司令部は「『北の挑発』と『脅威』に備えるという名分の下で、北侵戦争挑発策動をいっそう強めるための犯罪的な侵略戦争機構として南朝鮮の人民だけでなく、全朝鮮民族の頭上に悲惨な戦争の災難をもたらす禍根である」と強調した。

その上で、「南朝鮮の人民は、侵略と戦争の禍根である南朝鮮・米国『連合軍司令部』を解体し、米帝侵略軍を追い出すことによって、踏みにじられた尊厳と自主権を取り戻して平和と統一の前途を開いていくためにより力強く闘っていくべきであろう」とアピールした。

© デイリーNKジャパン