紅葉に映えるアート 大学生の作品展示黒川地区

 里山の面影を残す川崎市麻生区の黒川地区を会場にした「サトヤマアートサンポ」が10日、始まる。収穫、刈り入れが終わった田園風景や竹林の中に、大学生が制作したアート作品をちりばめる。紅葉した森の風景と作品を味わえる。19日まで。

 作品は、和光大学表現学部芸術学科(東京都町田市)の学生が、地元の農家や明治大学黒川農場と連携し制作した。多摩丘陵で盛んだった養蚕業をはじめ同地区の自然や歴史から着想した作品がお目見えする。

 11日は午前10時から同11時半まで、和光大教授の半田滋男さんと学生スタッフが作品を解説する無料の散策ツアー(定員30人)を実施。小田急多摩線黒川駅南口から明大黒川農場までの約1・5キロを巡る。同駅南口で午前9時半から先着順に受け付ける。

 また黒川地区では、里山の散策路に石や木、金属などの素材を生かした作品を配置する「緑と道の美術展in黒川」が30日まで開かれている。町田市の小野路地区を拠点に活動する「アトリエIZUMI」の作家らが27点を展示している。

 問い合わせは、麻生区企画課電話044(965)5112。

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