世知原茶で新食感スイーツ

 11日から本県で初めて佐世保市で開催される第71回全国お茶まつり長崎大会に向け、県立佐世保商業高の生徒が世知原茶を使った新商品を完成させた。お茶のペーストにグラノーラやドライフルーツを加えた大福で、その名も「サクッと幸福」。当日会場で販売する。生徒は「独特の食感を楽しんでほしい」と話している。

 同校商業クラブは、大会の1年以上前から「世知原茶に合うお菓子」の開発を進めてきた。同市重尾町の菓子店、草加家(高木龍男社長)の協力を得て8月にはクッキーや水まんじゅう、どら焼きなど七つの試作品を製作。その中から大福に絞った。

 上原望来(みく)さん(16)=2年=は「なかなかうまくできなかったが、思った以上の出来栄え」と満足そう。部長の外山ひかりさん(17)=2年=は「商品化の難しさをあらためて知った。当日はPRに力を入れたい」と抱負を語った。

 開発を手伝った草加家の工場長、峯順子さん(43)は「実現できるか不安だったが、生徒の考えたようにできてよかった」と明かす。一方で「うちも商品を出すので、当日はライバル」と対抗心を燃やす。

 「サクッと幸福」は1個150円、1箱6個入りで千円(いずれも税込み)。大会は11、12両日にあり、新港町の「新みなと暫定広場」で、生徒が構えるブースで販売する。 【編注】高木龍男社長は高の口が目の上と下の横棒なし

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