【日本ガイシと仏社が覚書】大容量蓄電システム 世界規模で共同拡販

 ベリリウム銅合金条生産などを手掛ける日本ガイシ(本社・名古屋市瑞穂区)は8日、10月20日に仏・シュナイダーエレクトリック社と両社の製品を組み合わせた大容量蓄電システムの世界規模での共同拡販に関する覚書を締結した、と発表した。

 日本ガイシは世界で初めて実用化したメガワット級の大容量蓄電池「NAS電池」を2002年に事業化。節電やエネルギーコスト削減、環境負荷の低減を武器に全世界約200カ所の設置実績を有する。

 再生可能エネルギーの拡大に伴い、電力供給の安定化に寄与する大容量蓄電システムへの需要は年々高まっている。

 これを受けて両社は16年、NAS電池とシュナイダー社の系統連系エネルギー蓄電システ向けムインバータ「Conext Core XC ES」を組み合わせた共同運転試験を実施、完了するなど従来から協力関係を構築していた。

 今回の覚書締結を通じて、日本ガイシは今後同社の蓄電技術、シュナイダー社のエネルギーマネジメント技術を融合した定置型大容量蓄電システムのさらなる普及促進を図り、世界的な再生可能エネルギーの導入促進、CO2排出量の低減に貢献したいとしている。

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