熊本県建設業協八代、高校生向けに現場見学会 JFE建材の堰堤説明

 JFE建材の「J―スリット堰堤」が採用されている、熊本県水俣市初野地区の施工現場「上初野川1防災・安全交付金(火山砂防)工事」でこのほど、熊本県建設業協会八代支部主催による「建設現場見学会」が開催された。見学会には地元の熊本県立八代農業高校の1、2年生約30人が参加。建設現場の迫力を体感した。

地元の高校生30人が参加した

 建設現場見学会は、高校生に建設業の役割や重要性、建設技術者の仕事に興味を持ってもらうために毎年開催されている。当日は、発注元である熊本県芦北地域振興局工務課による事業概要説明、元請業者の坂田建設による施工説明が行われた後、JFE建材による鋼製砂防構造物の説明を行った。

 採用された「J―スリット堰堤」の規模は鋼製の高さ2メートルで、水通し幅3メートル。高さがないため横から見ると『人』の文字に見える形状。このため説明した現場担当者は「このJ―スリットは、人と人とが手を繋いで土石流から守る堰堤です」とPRした。

「J-スリット堰堤」に触れる高校生

 「J―スリット堰堤」は、土石流補捉を目的とする鋼製透過型砂防堰堤で、2007年に改正された「土石流・流木対策設計技術指針」にも対応している。また、06年2月に財団法人砂防・地すべり技術センターより「建設技術審査証明書」を取得している。

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