火山の仕組みや過去の噴火について紹介する巡回展が、箱根ジオミュージアム(箱根町仙石原)で開かれている。同館は「火山について知り、身近に感じてもらえたら」と話している。12月10日まで。
巡回展を実施しているのは「全国火山系博物館連絡協議会」。毎年開催しているが、今年のテーマを「火山の国に生きる」に設定した。箱根だけでなく、全国の火山への関心と防災意識を高めてもらおうと、同館でも展示を決めた。
会場では、富士山や御嶽山などの活火山で過去に起きた噴火についてパネル約20枚で紹介。2016年10月に噴火した阿蘇山の火山灰も見られる。火山の恩恵である温泉や、噴火が始まり避難するときの服装など防災対策の解説もある。
東京都新宿区から夫婦で訪れた井出さち子さん(68)は「世界の7%の活火山が日本にあるとパネルで知って、火山国なのだとあらためて分かった」と話していた。
午前9時から午後4時まで。入館料100円。問い合わせは、同館電話0460(83)8140。