ムダ肉をなんとかしたい!脂肪を燃焼してくれる食べ物

カロリーコントロールしながら、太りにくいカラダ作り。そんな時に欠かせないのは代謝を高めて脂肪を燃焼してくれる栄養素。

「あまり食べていないつもりなのに痩せないんです……」「カロリーさえ守っていればダイエットはバッチリだと思ってました!」という声をしばしば聞きます。 

食べる量が少ないのに痩せにくい体質になってしまっている人も、カロリー以外に何に気をつけて食べれば良いのかわからないという人も、これを読めば大丈夫。ダイエットを効率よく成功させるためにはいくつかのコツがあるのですが、ここではその中から「脂肪を燃やす効果のある栄養素」をご紹介します。

たんぱく質・ビタミンB群で作る燃焼ボディ

■キレイな筋肉をつけてスリム体質をキープ

食べたもののカロリーを上手に消費できるかどうかは、体内の筋肉量によって変わってきます。筋肉を動かすと多くのカロリーが消費されるので、きれいな筋肉がついている人は、筋肉の少ない人と同じ量を食べても代謝が良く、太りにくいことが明らかになっています。

したがって食事のカロリーコントロールとともに欠かせないのが、筋肉をつけること。プロポーション面だけではなく安定したスリム体質を作るには、たんぱく質を含む食事が欠かせません!

たんぱく質には他に、血液を作り、骨を成長させるという働きもあるので、美しく健康的なカラダ作りの役割を果たしてくれます。さらに、血液が全身に酸素と栄養素を運ぶ際にも、たくさんのカロリーを消費します。これが代謝エネルギーとなって、ダイエットにプラスに働くのです。

■代謝を高めて効率良いダイエット

炭水化物(糖質)を効率良くエネルギーに変えてくれるのがビタミンB1、脂質を活用するのに必要なのがビタミンB2です。ビタミンB群が不足してしまうと正常な代謝が行われなくなってしまいます。

またビタミンB2は「美肌のビタミン」とも呼ばれ、肌にうるおいを与え、にきびを防ぐ働きや、瞳や髪をキレイにしてくれる働きもあります。このように体脂肪も燃焼させてくれて、キレイになれるビタミンB2。カロリーコントロールとともに美容とダイエットに欠かせない栄養素なのです!

上手に摂りたい! 脂肪燃焼効果の高い二つの栄養素

■たんぱく質を上手に摂る方法

たんぱく質は肉、魚、卵、乳製品、豆類に多く含まれています。各食品に含まれるたんぱく質の性質が異なるため、同じ食品ばかりを続けて食べるよりも、バリエーションをつけることで吸収率があがり、脂肪燃焼の効果が高まります。肉や魚は種類を変えたりするのがオススメです。

■たんぱく質はどのくらいの量をとれば良い?

成人女子で1日55g。成人男子は70g(50歳以上は65g)が目安です。

■たんぱく質をとるのに必要な食品量

文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会『五訂増補日本食品標準成分表』より抜粋

例えば成人女性に必要な乳製品の必要量250gだと牛乳パック小2本分。ヨーグルトやチーズでもOK。たまごは50gが1個。肉や魚は小2切れ程度が目安です。

■ビタミンB2を上手に摂る方法

ビタミンB2 を多く含む食品は、次の通りです。

レバーやうなぎは特に多く、他には鰤(ぶり)、納豆、マイワシ、マサバ、牛乳、アーモンドにも多く含まれます。豚レバーなら40g(焼き鳥サイズで約1本分)、うなぎなら120gで1日分が摂れます。その他納豆50gには0.28mg、卵1個には0.22mgが含まれています。

■ビタミンB2はどのくらいとれば良い?

成人男性 :1.6mg

成人女性 :1.2mg

※妊婦 :初期(16週未満)+0mg、中期(16~28週未満)+0.2mg、末期(28週以後)+0.3mg 、授乳婦 :+0.4mg 

水溶性ビタミンといって過剰分は排泄されてしまう種類のビタミンなので、残念ながら食べ貯めなどはできません。毎日食べるようにすると良いでしょう。

(文:浅尾 貴子)

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