11月10日現地時間午前10時、ブラジルGPのフリー走行1回目が行なわれた。朝から晴天で気温は24度、路面温度は38度と暖かいコンディションでのセッションとなった。
2017年GP3王者のジョージ・ラッセルがフォース・インディアから初のF1公式セッション参加を果たし、シャルル・ルクレールもパスカル・ウェーレインに代わってザウバーに乗りテスト。
その一方でハースは午後に降雨が予想されるためロングランなどのプログラムをFP1に前倒しし、ケビン・マグヌッセンのマシンをドライブする予定だったアントニオ・ジョビナッツィはFP2に出走することになった。
FP1で多くのプログラムをこなそうというチームは多く、マックス・フェルスタッペンはインストレーションチェックを省略していきなり連続走行を開始。他車も路面コンディションの向上を待つことなく次々にコースへ戻り走行を開始した。
ルノーは前戦メキシコGPで相次いだトラブルのため、ダニエル・リカルドとトロロッソの2台に新品のMGU-Hを投入しそれぞれ10グリッド降格ペナルティが決まっている。
しかし10時16分、ブレンドン・ハートレーのマシンがリヤから大きく白煙を吐いてストップ。ピエール・ガスリーもピットに戻りマシンから降りてレーシングスーツを脱いでしまった。
10時25分にはターン8でプッシュしすぎたというセバスチャン・ベッテルがターン9でリヤが流れてスピンオフ。しかしバリアへの接触は免れ大事には至らずピットに戻った。
最初の40分タイヤを使い終えた時点でトップはルイス・ハミルトンで1分9秒445と早くも昨年のポールタイムを上回り、2004年にルーベンス・バリチェロが記録したコースレコードをも更新してしまった。
2位には0.236秒差でバルテリ・ボッタス。3位には0.852秒差でフェリペ・マッサ、4位に0.876秒差でベッテルが続き、フェルナンド・アロンソと同じ新型フロントウイングを与えられたストフェル・バンドーンは7番手につける。
残り50分では全車がスーパーソフトを履いてロングラン走行を行なう。バンドーンは「どうしてドライバビリティがプアなんだ!?」と訴える場面もあったが走行を継続。途中でピットインして新型フロントウイングから旧型に換えて比較テストを行なった。
90分間のセッションを終えてトップはハミルトンで1分9秒202までタイムを伸ばした。2位には0.127秒差でボッタスが続きメルセデスAMG勢の1-2。3位には0.542秒離れてキミ・ライコネン、タイヤのグリップがプアだと訴え続けたフェルスタッペンは0.548秒差で4位。
5位リカルド、6位ベッテルと続き、7位に地元ラストレースのマッサがつけバンドーンは8位でオコンを0.052秒上回った。