警部補が200万円着服 神奈川県警、停職6カ月処分

 県警監察官室は10日、職場の旅行積立金などを着服したとして、本部少年育成課の男性警部補(49)を停職6カ月の懲戒処分とした。また女性のスカート内を盗撮したとして、厚木署の男性巡査(21)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。いずれも同日、依願退職した。

 同室によると、警部補はことし5月ごろから7月ごろの間、約40回にわたり金庫や口座から慰安旅行の積立金など計約196万円を着服。パチンコ代や飲食費に使っており、7月中旬に他の課員が通帳記入して発覚した。

 警部補は「後で返せば問題ないと考えていた」と話しているという。全額返済したことなどから事件化は見送る方針。

 県警では今年4月、ホストクラブに通うために旅行の積立金を着服したとして、南署の20代の女性巡査=依願退職=を懲戒処分。その後、同室は積立金の管理方法の見直しなどを指示していたが、同課は従っていなかったことから、同課課長の男性警視(54)を警務部長注意、同課課長代理の男性警視(55)を本部長注意とした。

 また、厚木署地域課の巡査は9月19日午後0時45分ごろ、座間市内のパチンコ店で、女性従業員(27)のスカート内をスマートフォンで盗撮したという。県警は10日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで巡査を書類送検した。

 同室の新田泰弘室長は「警察の信用を失墜させる行為で、厳正に処分した。職員に対する指導と教養を徹底してまいります」とコメントした。

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