文化財巡ろう 小田原で相次ぎ公開

 小田原市内で11、12の両日、寺院の文化財や歴史的建造物が相次いで公開される。寳金剛寺(同市国府津)では2年ぶりに、国指定重要文化財の「銅造大日如来坐像」などの文化財がお披露目される。

 寳金剛寺では11、12の両日、銅製では日本最古といわれる大日如来像のほか、国登録有形文化財の「寳金剛寺庫裏」、寺の本尊で県指定文化財の「木造地蔵菩薩(ぼさつ)立像」などが公開される。

 また12日には、「文化財建造物 秋の観覧会」が開催される。見られるのは、(1)かやぶき屋根の農家造りの建物「岩瀬家住宅主屋」(同市鴨宮)(2)農家用住宅を別荘として移築した建物「静山荘」(同市南町)(3)政治家・松本剛吉の旧別邸茶室「雨香亭」と庭園(同)(4)明治の元勲・山縣有朋が別荘につくった日本庭園「旧古稀(こき)庵庭園」(同市板橋)(5)旧内野醤油店(同)−の5カ所。

 寳金剛寺の公開は午前10時〜午後3時で、観覧無料。両日とも午前11時と午後2時の計2回、住職による説明も行われる。

 秋の観覧会は午前10時〜午後3時で、(1)〜(3)が入場無料、(4)が入園料100円、(5)が入館料150円。(1)〜(4)は小田原ガイド協会員、(5)はボランティアがそれぞれ案内する。

© 株式会社神奈川新聞社