北メディア「非核化協商、関心ない」

北朝鮮の内閣機関紙・民主朝鮮は10日、米国に対して「非核化協商は夢も見てはならない」とする署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、トランプ米大統領と米軍部上層などが、「『北の態度変化』を導き出すためには『軍事的選択案』も準備し、国際的な『包囲封鎖』と共に『全面密着式圧迫外交』をいっそう強めなければならないと言い触らしている」と指摘した。

これに対して、「暴悪に襲い掛かる白昼強盗の前で自ら膝を屈しろということ同様の破廉恥な詭弁である」と糾弾した。

つづけて、北朝鮮の核保有について、「いかなる対話のテーブルに上げる駆け引き物でもないし、わが革命の最高の利益と民族の安全を守るための最上の戦略的選択である」と主張した。

さらに、「米国は、われわれが自分らの強盗さながらの要求に応じるだろうという間抜けな妄想を捨て、特に、われわれとの非核化協商は夢も見てはならない」と強調した。

その上で、「われわれは対話に反対しないが、わが共和国の最高の利益と人民の安全に関連する問題を絶対に駆け引きのテーブルに上げないし、そのような対話と協商にはいささかの関心もない」と述べた。

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